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資産額が大きくなってきた「ひふみ投信」の今後の行方とは?ひふみ投信セミナーに行ってきた感想。

先日、ひふみ投信のセミナー「半期運用報告会」に行ってきました。

今回のセミナーのお目当ては藤野社長を生で見てみたいというそれだけの理由です笑。

藤野社長が見れただけでも大満足でしたが、セミナー内でひふみ投信や投資をする上で非常に役立つ情報を頂きましたのでご紹介させて頂こうと思います。

特に私が聞きたかったひふみ投信の運用残高拡大に伴うパフォーマンス低下の懸念についても、いい回答が得られましたので気になっている方は参考までにどうぞ。

 

藤野社長はすごいオーラがありました…

 

ひふみ投信の運用残高拡大に伴うパフォーマンス低下の懸念について

 

ひふみ投信は2017年2月16日に放送されたカンブリア宮殿の放送を皮切りに、新規口座開設者が急激に増えています。
2017年6月現在、ひふみ投信の運用残高は4000億円を突破したとの事で、凄まじい勢いで運用残高が増えています。

 

パフォーマンスもここ1年の年率が16%、3年のパフォーマンス63.6%と素晴らしい成績です。
下手に自分で運用するよりも、ひふみ投信に預けておいた方が資産が増えます。

 

 

しかし資産運用残高が増えるという事はデメリットもあります。

アクティブファンドには3,000億円の壁というものがあり、過去に3,000億円以上の純資産残高を集めた日本株アクティブ投信は、その後ことごとく苦戦を強いられてきました

特にひふみ投信は中小型ファンドを中心に投資するファンドです。投資額が増えれば、投資先も増えます。
投資先が増えれば大型株などを入れざるを得ません。そうなるとパフォーマンスの悪化が懸念されます。

 

3,000億円の壁をひふみ投信はどうのりこえるのか。
ひふみ投信は運用規模拡大によるパフォーマンス低下への対策として、3つの施策を考えているようです。

 

ひふみ投信の3つの作戦とは!?

 

ひふみの戦略①:ポストIPO(上場直後の企業)への投資

ポストIPO(上場直後の企業)への投資については、まだまだこれからも余地があるとして、ひふみ投信は投資意欲を見せているそうです。

最近で、ひふみ投信のパフォーマンス一番寄与している企業はWASHハウスというコインランドリーのをという新興企業です。

 

他にも日本の企業、特に産業企業は現在復活の”のろし”をあげている企業がたくさんあるとの事です。今までひふみは内需企業を中心に投資をしていたのですが、現在は外需企業に投資先をシフトしていっているとの事です。

 

次々に新しい良い会社が上場しているので、投資先には困っておらず、むしろ資金が足りないぐらいみたいです。

 

ひふみの戦略②:米国の大型株へ進出

去年にひふみ投信のありがとうキャラバンというセミナーに参加した時にファンドマネージャーの方が、米国企業の投資を匂わしていました。

 

今回のセミナーで藤野社長が、日本の経済が成長しないのは大型企業が足を引っ張っていると言っていました。

 

事実、2002.12-2012.12の10年間でTOPIXは+2%でしたが、東証2部指数は+67%、東証小型株指数は+47%と中小企業だけで見れば、日本は米国、中国につぐ成長力です。
ちなみに同じ期間の日本の大型株は-24%です。

 

中小型株の低い流動性では、巨大ファンドの資金を十分に効率的に運用することはできないので、投資先は大型株にシフトしていきます。
日本の大型株のパフォーマンスが悪いので、投資額が大きくなるとパフォーマンスも落ちます。

 

ですが、投資先に日本株ではなく米国株を選べばどうなるか?

 

過去30年間の年率換算リターンでは、TOPIXが-0.4%ダウ平均 (円)が+ 6.6%と歴然とした差が出ていますので、ひふみ投信が日本の大型株ではなく、米国大型株を組み入れれば、高いパフォーマンスが継続できる見込みは高いです。

 

ひふみの戦略③:危機に陥った大企業が抱える有望事業の「再生」

こんな記事を見つけました。

今後の日本の大企業の中には、東芝のように成長が期待できる分野を持っていながら構造的な問題によって危機に陥る企業が増えてくるでしょう。有望な分野については「再生」を促すための資金提供もしていきたい。
そちらにも目を向けていけば、たとえ1兆円の純資産残高を集めても資金が足りないほどです。

 

東芝メモリは2兆円ほどの価値があると言われています。
東芝メモリはおそらく海外企業に買われるでしょうが、ひふみ投信の資産額がもっとあれば、東芝メモリに投資していたのはひふみ投信かもしれません。

 

鴻海の傘下で進行中のシャープの再生のように、東芝も藤野氏の指揮下で再生に挑戦していたら、大きな利益を生んでいたかもしれません。
そんな夢がある不振企業の再生事業には4000億程度では全然足りない、という事になります。

 

ひふみ投信のBCP(業務継続計画)

 

企業にはBCP(業務継続計画)というのがあります。

企業は、自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇して被害を受けても、取引先等の利害関係者から、重要業務が中断しないこと、中断しても可能な限り短い期間で再開することが望まれます

 

ひふみ投信はアクティブファンドの中でも、人手が多く介入しているファンドであり、災害時などに運用機能を停止していてはパフォーマンスの悪化に繋がりかねません。
今回のセミナーではBCPについて質問されていた方がいらっしゃったのでご紹介させていただきます。

 

ひふみ投信のBCP①:災害(地震、津波)に強いビル

ひふみ投信改めレオス・キャピタルワークス社が居を構えるパシフィックセンチュリープレイス丸の内地震に最も強いビルです。

さらに同社は27Fに構えているので津波が来ても、おそらく問題ないでしょう。

ひふみ投信のBCP②:同じ設備の会社を横浜にも設置している

地震に強いビルといっても100%大丈夫とは限りません。
レオス社はもしもに時に備え、現在の会社と同じ設備を横浜にも設置しているとの事。
レオス社のビルにもしもがあっても横浜で事業継続が可能です。

 

ひふみ投信のBCP③:全システムのクラウド化計画

 

横浜に予備会社にもしもがあっても、全システムがクラウド化してあれば、パソコン一台あれば事業継続が可能です。
レオス社は現在、全システムのクラウド化を計画中との事です。

私が懸念していたひふみ投信の運用残高拡大に伴うパフォーマンス低下の懸念についても、米国株投資などの戦略を聞いて安心しました。

 

セミナーで強く感じたのはひふみ投信は顧客の事をよく考えて作られた会社という事でした。
特に日本人はリスクに対しての免疫がないので、投資する人が安心してお金を預けられるように徹底してるな、と感じました。

 

お金=信用、とはよく言ったもので信用できないところにお金は預けられないので、顧客の不安感を払拭するための行動を惜しんでないです。

 

そのための全国で運用担当者達が顔を見せて説明するセミナー、投資をしている会社を顧客に訪問させるイベントなどさまざまなイベントを開催しています。

 

そんなひふみ投信をこれからも応援していきたいなと思いました。

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