凄い投資信託が登場しました。その名は「楽天・全世界株式インデックス・ファンド(通称:楽天VT)」です。
その名の通り、全世界の株式丸ごと投資できる投資信託ですが、なんと信託報酬が驚きの年0.2396%(税込)になります。
この投資信託の内容が驚きで、インデックス投資家に大人気海外ETFのバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)を万人向けに扱いやすくインデックスファンドに変えた素晴らしい投資信託なんです。
楽天・全世界株式インデックス・ファンドとは
一言で言えば、全世界の株式に投資するバンガード・トータル・ワールド・ストックETF「VT」(管理費用:年0.11%)を日本円で購入出来るインデックスファンドです。
信託報酬はVTの管理費用年0.11%(税込)と楽天・全世界株式インデックス・ファンドの信託報酬率年0.1296%(税込)を足した年0.2396%(税込)です。
以下の図で解説されている通り、バンガードのETFを楽天が代わりに買っているだけですので管理コストが安いんですね。資産保全のために運用会社は別で立てています。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF「VT」とは
VTは約8000を超える全世界の大型、中型、小型株で構成されるETFで全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーしている管理費用が激安の海外ETFです。VT1本に投資すれば、新興国から先進国まで世界中の株式市場への投資が出来るという事になります。
目標とするベンチマークはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスで米国が52%と半分ほどあります。
ちなみに米国100%がいい!って方は「楽天・全米株式インデックス・ファンド」というのもあります。信託報酬約0.17%(税込)とこちらも激安です。
「楽天・全米株式インデックス・ファンド」も「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」と同じような感じの投資信託で、こちらはVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)が日本円で購入できる投資信託になります。
VTを直接購入した方がコストは安いけど…
コストだけを見ればVTを直接購入した方が安いです。なんせ楽天がVTを代わりに買ってくれてるだけですからね。
なぜ「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」を選択するのか?それは楽だからです。
海外ETFを購入するには以下の手間がかかります。かなりメンドくさいです。
海外ETFを購入する手間
- 外貨で購入しないといけないので日本円をドルなどに両替する必要がある。
- 自動積立ができないので毎回購入の注文をしないといけない。
- 外国税控除を受けるために確定申告が必須。
この手間が「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の場合、自動積立を設定しておいて後はほったらかしでOKになります。コスト差も年率0.1%くらいなので、手間を考えたら「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の方が私は絶対いいです。
二重課税される点、為替ヘッジがない点は注意
直接VTを購入している場合は確定申告により外国税額控除を行うことで、この米国課税の10%を取り戻す事ができますが、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の場合はこれを取り戻す事ができません
その代わりに国内課税の20.315%の課税が繰り延べできるので、この点はかなりのメリットになります。
為替ヘッジもありませんが、ドルコスト平均方で積み立てる場合はそんなに気にしなくてもいいかなといったところですね。
今のところ3つの証券会社で購入可能です
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は現在、以下の3つの証券会社で購入可能です。(SBI証券は10/20からの取り扱い)
全世界に分散投資している投資信託はバランスファンドを含めたくさんあります。個人的には「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」のような株式インデックスファンドをオススメします。
なぜなら株は数ある金融商品で価格の上昇の期待値が一番高い事が歴史的に見ても証明されているからです。
長期で投資するなら株式に分散投資しておけば問題なしですね。債権やゴールドなどをポートフォリオに組み入れても所詮は値動きが穏やかになるだけです。負けにくい投資には株式のインデックスファンドの分散投資が最適解だと、私は考えています。
手間をかけずにコストを安く全世界の株式に分散投資できる「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」はかなりオススメです。ですが、出来たばかりの投資信託なので最初は様子見も大事だと思います。