先日、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2017」が発表されました。
毎年行われている投資信託のランキングで昨年までは同じような商品が多かったのですが、今年は新しい投信が数多く登場していました。
●投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2017
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)【初登場】
- ニッセイ外国株式インデックスファンド
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)【初登場】
- 野村つみたて外国株投信【初登場】
- eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
- ひふみ投信
- eMAXIS Slim新興国株式インデックス【初登場】
- たわらノーロード先進国株式
- バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
- iFree S&P500インデックスファンド 【初登場】
ある程度予想できたランキングです。やはり信託報酬が安い投信が並んでいますね。アクティブファンドで唯一ランクインしたひふみ投信もさすがの一言。
この中でも目を引いたのは第4位にランクインした「野村つみたて外国株投信」でした。最近できた投信みたいで、調査してみたら結構凄い投信という事が判明したのでご紹介させて頂きます。
「野村つみたて外国株投信」とは
日本を除く世界全体の株式に、低コストで分散投資できる投資信託です。
目標指数はMSCIオールカントリーワールドインデックス(日本除く)で、信託報酬はなんと0.2052%(税込)です。
なんとあの楽天・全世界株式インデックス・ファンド(信託報酬0.22%)より安いです!
全世界の株式に投資する投信という事から、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)と比較される事が多いみたいで、日本株を入れたいなら楽天VT、日本株を入れたくないなら「野村つみたて外国株投信」といった棲み分けがされているみたいです。
国別配分
組み入れ国の比率は時価総額比率で先進国:新興国=8.8:1.2くらいです。
国 | 比率 |
アメリカ | 54.7% |
イギリス | 6.1% |
フランス | 3.6% |
ドイツ | 3.6% |
カナダ | 3.5% |
その他の国 | 28.4% |
組入業種
業種 | 比率 |
銀行 | 10.4% |
石油・ガス・消耗燃料 | 6.1% |
医薬品 | 4.9% |
インターネットソフトウェア・サービス | 4.3% |
保険 | 4.1% |
その他の業種 | 68.8% |
組入銘柄
銘柄 | 比率 |
アップル | 2.1% |
マイクロソフト | 1.5% |
アマゾン | 1.1% |
フェイスブック | 1.0% |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | 0.9% |
JPモルガン・チェース | 0.9% |
エクソンモービル | 0.8% |
アルファベット C | 0.8% |
アルファベット A | 0.7% |
バンク・オブ・アメリカ | 0.7% |
積立NISAにするなら「野村つみたて外国株投信」が1番かもしれない
2018年から積立NISAが始まっています。
積立NISAは20年という期間から、投信の選択には以下の要件を満たす事が重要とされています。
- 信託報酬が安い
- 株式のみに投資
- 日本株は除いた方が良い
1.信託報酬が安い
これは当たり前ですね。信託報酬はずっと継続してかかる費用ですので安い方がいいです。
信託報酬が1%違うと30年後には約25%のパフォーマンス差が生まれます。25%という数字はかなり驚異的で仮に1000万円の利益が出たとしたら、250万円の差が出るってことです。
積立NISAは投資期間が20年と長期なのでなるべく信託報酬を安い投信を選択する必要があります。
2.株式のみに投資
株は長期で見た場合、1番リターンが高い金融商品です。
他の金融商品を入れても長期で見た場合はパフォーマンスを悪くするだけですので、株式のみに投資している投信を選択します。
3.日本は除いた方が良い
これは単純に日本の将来的な経済成長に悲観的だからです。
これから人口減&高齢化をしていく日本が今後20年(積立NISAの期間は20年)で大きく経済的に発展するとは考えにくいですからね。
「野村つみたて外国株投信」は、以上の3つの項目を1番高いレベルで満たしてくれています。
楽天VTが出た時は「投信で最強」と思いましたが、「野村つみたて外国株投信」はさらに上を行く投信かもしれません。
むしろ日本株式以外の全世界株式に投資するなら「野村つみたて外国株投信」が1番と思います。
「野村つみたて外国株投信」を購入できるところ
「野村つみたて外国株投信」<は現在、以下の3つの証券会社で購入可能です。