投資をある程度していると「キャッシュポジション(投資元本に対しての現金の割合)は何%が理想なのか?という疑問がわいてきます。
ある投資家は「半分ぐらいは現金を持っていおいた方がいい」とか、またある投資家は「常にフルインベストメント(ほぼ全額リスク資産に投資する事)が一番!」とか言ったり、人によってまちまちです。
人によってリスク許容度が違うので一概には言えませんが、このあたりは先人、偉人から学ぶのが一番でしょう。
という事で理想のキャッシュポジションについて調べてみました。ご参考までにどうぞ。
理想のキャッシュポジションは10~20%程度
結論から言うと、理想のキャッシュポジション(以下:CP)は10~20%程度です。
1000万円投資資金があれば、800~900万はリスク資産(株、投資信託など)に投資している状態になります。
数字に大きな意味はありませんが、重要なのはCPは少なめが理想です。
なぜ理想のCPが10~20%程度なのか?①
「稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせなければならない」という有名な言葉があります。
チャールズ・エリスの「敗者のゲーム」という有名な投資本の一節です。
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「敗者のゲーム」の中でエリス氏は、過去72年間のうち株価上昇のベスト5日を逃すと、利益は半減すると述べています。
投資のプロでさえ、ベストな5日を狙う事はできません。
売買のタイミングをあれこれ思案するよりも、じっくり市場に居続ける事の方が大切という事ですね。
株価上昇の瞬間だけではなく下落の瞬間もあるので、リスク許容度の範囲内での投資というのが前提ですので、生活防衛金は別に用意しておく必要があります。
なぜ理想のCPが10~20%程度なのか?②
株は基本的に期待値がプラスと言われています。
理由ですが株は、一見、上がるか下がるかのゼロサムゲーム(全員の利得のプラスマイナスが0になる状態)に見えますが、経済というのは仕組み上、全体が少しずつ膨らんでいってます。
つまり全員がとるパイ自体が少しずつ増えていってる事になります。これが期待値がプラスになる理由です。
期待値がプラス(勝てる可能性のほうが高い)ことを繰り返ししてれば、確率は収束するのでトータルではプラスになります。(大数の法則)
投資成績のプラスの大小は、投資資金の大小によって決まるので、CPは少なめの方がいい=CP15~25%程度が理想、という事になります。
なぜ理想のCPが10~20%程度なのか?③
単純に現金で持っておくのが、もったいないからです。いわゆる現金で持っておくと機会損失をしてしまいます。
銀行預金では0.001%ぐらいですし、今後日本がインフレした場合、現金の価値は減る=現金は期待値がマイナスという事になります。
景気がいい時と悪い時でCPは変える
CPが10〜20%とレンジをとったのは、相場が割高か割安によって変えるためです。
割高なら20%ほど、割安なら10%ほど、と変えていくのがベターです。現金を残しておくのは欲しい株を見つけた時に買うためです。
投資信託も割安な時に買っておけば、ドルコスト平均法で購入するよりもプラスになります。
私は普段、投資信託を毎月定額積立していますが、ここぞという時はスポット買いをしています。おかげで普通に積立するよりもプラスになってくれています。
まとめ
という事で株や投資信託などは基本的に期待値がプラスため、CP(現金の比率)はなるべく少なめにした方がいい!っていうお話でした。
私は「CP(現金の比率)を少なめに持つのが投資で勝つためには重要」という話を、とあるセミナーで聞いたのですが、それからどんどん現金が少なくなっていってます(利益も比例して増えていってます)。
株価が下がった時は焦って売ってしまう事がないように、暴落時の対処方法の記事↓を見て心を落ち着けようと思います笑。