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貸株で金利12%をゲット!貸株サービスのメリットとデメリットまとめ

「貸株サービス」ってご存知でしょうか?

自分の保有している株を証券会社に貸すだけで金利がもらえるかなりおいしいサービスです。

株は持っているだけで配当金がもらえますが、さらに貸株の金利までもらえるというのは素晴らしいですね。

ですが貸株サービスを利用している方って意外に少ないように思えます(私調べ)。

という事は意外な落とし穴があるかもしれない…と思い貸株のメリット・デメリットをまとめてみました。

貸株サービスとは?

貸株サービスは自分が保有している株を証券会社に貸し出す事で、貸し出した期間に応じて証券会社から金利がもらえるサービスです。

株は売却差益のキャピタルゲイン、配当金のインカムゲインがありますが、それにプラスして貸株金利がもらえるのがすごいですね。

しかも貸出中の株はいつでも売却できるので、中長期保有している株は貸株して金利をもらっておくのが良いですね。

株主優待も「自動取得の設定」というのをしておけば貸株中でも取得できます。

貸株サービスのメリット

貸株のメリットをまとめるとこんな感じです。

貸株サービスのメリット

  • 保有している株を貸すだけで金利が得られる
  • 貸株している途中でも株主優待や配当金がもらえる
  • 貸株の金利は大きいものだと年利12%くらい(SBI証券の場合)

 

保有している株を貸すだけで金利が得られる

各証券会社の貸株サービスに申し込みをするだけで、全保有株が貸株状態になります。

申し込み後に、「すべて貸出しない or 一部数量のみ貸出しを行わない」の貸出設定を行うこと可能です。

 

貸株サービスがいつもらえるか?

以下、SBI証券から引用します。

貸株金利は当日の適用利率で当社優先市場の当日時価にて日々計算し、前月分の貸株料を翌月15日(休業日の場合は前営業日)にお客さまの証券総合口座へ入金いたします。

毎月15日に前月分の貸株金利が入金されるようですね。貸すだけで金利が得られるので、利用しない手はなさそうに見えます。

 

貸株している途中でも株主優待や配当金がもらえる

貸株をしていると株主優待や配当金がもらえないんじゃ…と思ってしまいがちですが、株主優待の「自動取得の設定」を実施する事によって優待も配当金ももらえます。

この株主優待の「自動取得の設定」ですが、実際には優待取得日だけ自動的に株を返却してくれるだけのようです。

なので株主優待の「自動取得の設定」を設定すると優待はもらえますが、貸株金利は少し減ってしまします。

貸株の金利は大きいもので12%くらい(SBI証券の場合)

SBI証券の2018年4月分の貸株金利を1部抜粋しました。

証券コード 銘柄名 適用金利(年)
2914 JT 0.10%
2438 M-アスカネット 9.00%
3193 鳥貴族 3.00%
3689 M-イグニス 12.00%
3782 M-DDS 8.00%
3914 M-JIG-SAW 12.00%
3928 マイネット 7.00%
4918 J-アイビー 10.00%
6176 M-ブランジスタ 10.00%
9090 丸和運輸機関 3.00%

 

金利が高いものだと年利12%もあります!

仮に金利12%の株を1000万円保有してたら、年間120万円もらえる計算です。

これだけで配当金生活…と言いたいところですが、貸株金利が高い銘柄は空売りして儲けたい人が多い銘柄だということですので、下がる可能性が十分にあります

せっかく貸株金利を得ても、元本が減ってしまっては意味がないので、貸株のために金利が高い株を買って保有するという手法はハイリスクです。

あくまで貸株は配当金の補助という考え方のほうがよさそうです。ちなみに人気が高い株は貸株金利が大体0.1%くらいでした…。

貸株サービスのデメリット

貸株サービスのデメリットは以下のような感じです。

貸株サービスのデメリット

  • 証券会社が倒産したら貸株している株は失われる
  • 貸株金利は雑所得になる
  • 貸株中に配当金をもらうと「配当金相当額」になり、雑所得になって2重課税される
  • 長期保有の優待の優遇が受けられなくなる可能性あり

 

証券会社が倒産したら貸株している株は失われる

預けている株や投資信託は証券会社が倒産した場合、基本的に投資家に変換されます。

これは顧客の資産が分別管理される事が義務づけられているからです。

しかし貸株中の場合は、一時的に証券会社の物になっているので、投資者保護基金の保護の対象にはならなりません

めったにない事ですが、証券会社の経営が危なそうになってきたら貸株を返却してもらう必要があります。

 

貸株金利は雑所得となる

これはやっかいなデメリットですね。

貸株の金利は仮想通貨の利益と同じように雑所得となります。つまり確定申告が必要になります。

貸株中に配当金をもらうと「配当金相当額」になり、雑所得になって2重課税される

貸株中に決算を迎えて配当金をもらうと、配当金ではなく配当金相当額を受け取る事になります。

貸株中の場合、証券会社が貸株金利を受け取ることになるので、配当金相当額として配当金の相当額を投資家に補填してくれるんですね。

この配当金相当額ですが、なんと雑所得になってしまいます。

配当金は源泉徴収額の約20%の課税を引かれてから受け取る事になりますが、配当金相当額は雑所得になるので、さらに課税されます

つまり配当金相当額2重課税されます。これはかなりのデメリットですね…。

 

配当金相当額でなく配当金としてもらう方法

配当金相当額ではなく配当金として受け取るためには、配当金の権利確定前に貸株をいったん返却してもらう事必要があります

ですが、返却処理は自分で銘柄ごとに返却してもらわないといけないので結構面倒です…。

※貸株サービスを申し込む時に「金利優先」と「優待優先」の2つを選べるのですが、「優待優先」を選択しておけば優待のある株であれば権利確定の期間は、自動で返却処理がおこなわれるため、「配当金相当額」ではなく「配当金」を得る事が可能です。

 

貸株サービスでインカムゲインを増やそう

貸株サービスは長期保有目的の株であれば、利用したほうが金利がもらえてお得ですが手間がかかるというデメリットがあるという事が分かりました。

SBI証券のような大手の証券会社なら倒産リスクも低そうですし、貸株サービス自体のデメリットも認識していれば問題ないので、私も利用してみようかと思います。

将来的に配当金生活を目指している私としては、貸株サービスは単純にインカムゲインが増えるので良いサービスだなと感じました。

 

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