マネックスが米国株の”最低”取引手数料を引き下げした事を皮切りに、楽天証券、SBI証券の3社が米国株の最低取引手数料を撤廃しました。
ネット証券3社、米国株の最低取引手数料で値下げ競争。結果無料に
個人投資家としては大変嬉しいニュースですが、今回の最低”取引手数料の引き下げで得をするのは、取引額が少ない投資家だけです。
なぜなら“最低”の取引手数料が引き下げになるだけで、通常の取引手数料の0.45%は変わらないからです。
マネックス証券 | 楽天証券 | SBI証券 | |
取引手数料 | 約定代金の0.45% | 約定代金の0.45% | 約定代金の0.45% |
最低手数料 | 0米ドル (無料) |
0米ドル (無料) |
0米ドル (無料) |
最大手数料 | 20米ドル | 20米ドル | 20米ドル |
※手数料の変更は2019年7月22日から
今回の記事では米国株投資をするにあたり、本当にコストは低いのはどの証券会社か、を2019年の最新版の情報をもとに比較していきます。
比較するネット証券はSBI証券、サクソバンク証券、マネックス証券、楽天証券の4社です。(DMM証券でも米国株取引ができますが、メリットがあまりないので除外しました)
国内ネット証券4社の米国株取引コストを比較
まずはそれぞれの手数料や特徴を表にして比較してみました。
SBI証券 | サクソバンク 証券 |
マネックス 証券 |
楽天証券 | |
“最低”取引 手数料 |
0ドル | 5ドル | 0ドル | 0ドル |
“取引” 手数料 |
購入価格の 0.45% |
購入価格の 0.2% |
購入価格の 0.45% |
購入価格の 0.45% |
“上限”取引 手数料 |
20ドル | 15ドル | 20ドル | 20ドル |
為替 手数料 |
片道25銭 ※住信SBIネット銀行経由で4銭 |
片道20銭 | 片道25銭 | 片道25銭 |
特定口座 | ◯ | × | ◯ | ◯ |
外貨決済 | ◯ | × | ◯ | ◯ |
為替コストにていては住信SBIネット銀行でドルを購入して、SBI証券に移行する方法が1番安くなります。
“取引”手数料についてはサクソバンク証券が1番安いです。
しかしサクソバンク証券は特定口座に対応していないので、確定申告を必ずしないといけない事と、外貨決済できないという2つのデメリットがあります。
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実際にかかるコスト比較
実際にどれだけ米国株を買うと、コストがどれくらいかかるのかをグラフにしてみました。
コストは為替手数料+取引手数料を足した金額になっています。SBI証券の為替手数料については、住信SBIネット銀行の為替手数料4銭で計算しています。
購入金額 (ドル) |
サクソバンク 手数料(円) |
SBI証券 手数料(円) |
楽天、マネックス 手数料(円) |
10$ | 552 | 5 | 7 |
50$ | 560 | 27 | 37 |
100$ | 570 | 54 | 75 |
150$ | 580 | 80 | 112 |
200$ | 590 | 107 | 149 |
300$ | 610 | 161 | 224 |
500$ | 650 | 268 | 373 |
700$ | 690 | 375 | 522 |
900$ | 730 | 482 | 671 |
1000$ | 750 | 535 | 745 |
5,000$ | 2,100 | 2,400 | 3,450 |
10,000$ | 3,650 | 2,600 | 4,700 |
※最安値を青色文字で表示
計算してみた結果、
SBI証券 > 楽天、マネックス証券 > サクソバンク証券 の順番に安い
サクソバンク証券 > SBI証券 > 楽天、マネックス証券 の順番に安い
SBI証券 > サクソバンク証券 > 楽天、マネックス証券 の順番に安い
となりました。
やはりSBI証券が米国株を買う手数料が1番安い
総合的に見ると、SBI証券が米国株を買う手数料(為替手数料+取引手数料)が1番安いという結論になりました。
やはりSBI証券はすごいですね。
サクソバンク証券も安いですが、特定口座に対応していない事と外貨決済がないのがネックです。
しかしDRIPという制度に対応している国内唯一の証券会社ですので、サクソバンク証券もなかなか捨てがたいところ。
しかい株はどこで買っても同じ株なので、少しでも手数料が安い方がお得です。
米国株を買うなら住信SBIネット銀行とSBI証券の口座を持っておく事をオススメします。